はい?閻魔をもっと大事に? ……うーん自分としては充分してるつもりなんですけどね、ってなんで貴方がそんなこと言うんですか?閻魔に頼まれたわけじゃないでしょ? それくらい分かりますよ一応閻魔は僕の友人ですから……そうですね、たしかに尽くされてる自覚はありますが別に強制してるわけじゃないですし、すべては閻魔の好意だと思って受け取ってます 閻魔の作った料理って、僕に内緒でこっそり母さんに習ったんじゃないの?ってくらい母の味に近いんですよ あと寝ないでいるとしつこいくらい心配してきて、母みたいに…… 勿論閻魔みたいな母親は願い下げですが、何ていうか、つい甘えてしまうんですよね 閻魔は、仕事でほったらかしていても離れていかない大概のことは許してくれる、それどころか待ってる時間に僕の為に家事までしてくれる いつも僕を見ていてくれる理解してくれる失敗しても馬鹿にしない……信じてくれる頼ってくれるから そんな閻魔に少しだけ、いえ……とても感謝してるのかもしれません 閻魔は不安かもしれないけど僕だって閻魔と過ごせる時間を大事にしたいと思ってますよ? 忙しい合間を縫って逢いに来てくれてるのも分かってますし、だから僕も仕事早く終わらせて閻魔と遊ぼうとしてるんじゃないですか ……まぁ本来なら閻魔に相応しくない存在なんですけどね僕 分かってるんです太子とは違って正真正銘ただの人間で、それだけで何の付加価値もない、秘書さんみたいに共に生きることも出来ないって でも閻魔はそんな僕を特別だと言ってくれるから、きっと大した問題じゃないんです 閻魔は僕そのものが好きでいてくれてますから それは光栄というより……ただ単純に嬉しくて きっと僕も閻魔そのものが好きなんだと思います って、何を話してるんだ僕は…… すみません竹中さん今の話は他の人には内緒にしててもらえませんか? 閻魔が知ったらきっと泣いちゃいますから * * * イナフ…… なにか色々と誤魔化されそうになったが 結局、閻魔に対する態度を改める気はないんだな…… |