*カラトド(一十四、おそチョロ前提)。おそ松と一松がトド松に質問してトド松をからかったり、十四松とチョロ松がカラ松の話を聞いて羨ましがったりする


普通に座談会させます

お「第一回!トド松に聞きました!カラ松の取扱い説明書〜!!」

ト「え?なにこれ、どこここ?今まで僕ら家の二階でくつろいでるとこだったよね!?カラ松兄さん達どうしたの!?」

一「ああここ?十四松に作らせた『トド松が正直に質問に答えないと出られない部屋』だよ?」

ト「十四松兄さん何者!!?」

お「というわけで、今回はトド松くんに我が家の元参謀で今はただのカッコ付け!松野カラ松の取り扱い方を説明してもらいましょ〜」

ト「なにソレ!っていうか、ただのカッコ付けってなに!?カラ松は本当にカッコイイんだからな……ってえ?」

一「トド松が正直に答えてくれない場合、俺らもここから出られないので今回ここではトド松は嘘を吐けない仕様にしてもらいました」

お「へぇ〜カラ松のこと心の中じゃカラ松って呼んでるんだ〜へぇ」

ト「たまにだよ!カラ松兄さんが馬鹿にされたりすると“オレのカラ松”になに言うんだって気持ちになっちゃって……ってヤダよこれぇ」

一「なんなのその本音、男前なのに可愛いとか、お前きっと正直に生きた方があざといよ」

お「何故だか無性にチョロ松に会いたくなったからサクサク進めてさっさと帰るぞ!」

一「えーと……まず、カラ松が落ち込んでる時の慰め方は……ってコレ、恋人としての慰め方は参考にならないから弟としての方も一緒に教えて」

ト「それ教えて実際一松兄さんがしてくれるんなら喜んで教えるよ?でもしないじゃん、僕だってしないもん、慰めようかなって迷ってるうちに勝手に一人で回復してんだよあの人、なんなの僕の存在必要ないじゃん?もっと頼ってくれたっていいじゃん弟兼恋人なんだからぁ」

一「あ、トッティの方が落ち込んじゃった、どんまい」

ト「一松兄さん慰めるの下手……でも、ありがとう」

お「おお素直だ……えっとじゃあ調子乗って他人の話を聞いてない時の対処法……」

ト「対処しようがないよ、あの人の気が収まるまで待っとくしかないんだよ……僕が傍にいてもすぐ自分ひとりの世界に入り込んじゃって……ねえ僕カラ松兄さんにとって必要なのかな?」

一「あー必要必要」

ト「心が籠ってないーー」

お「カラ松が絡むとだいぶ面倒くさいねトッティ、えっとじゃあ機嫌の治し方は?」

ト「えっと、あの人は甘えられるの好きだから、正面から抱き付いて「ねえ僕に構ってよ」って上目遣いで頼めば治るよ」

お「全然参考にならない上に仮に俺がしたらぶっ飛ばされる手だな」

ト「そうかな?みんな同じ顔だから効くんじゃない?」

一「段々クソ松が可哀想になってきた」

お「じゃあ最後の質問な、アイツのヤル気スイッチ教えて?」

ト「ヤル気スイッチ?そんなの家族大好きなんだから頼めば何でも張り切ってやってくれるよ」

一「そういう意味じゃなくて」

ト「ん?」

お「アッチの意味でのヤル気スイッチ」

ト「って……そんなの知ってどうすんの?まさかカラ松兄さん盗る気じゃ……?ひどい!チョロ松兄さんと十四松兄さんに言いつけてやる!!」

一「違うよ馬鹿、誰があんな奴と、だいたい俺十四松以外興味ないし」

お「俺もっとチョロ松みたいなのが好みなんだよねぇ」

一「そこはチョロ松兄さんが好きって言うとこだよ、なんで兄さんまでちょっとツンデレなんだよ」

ト「わかった……でも、僕カラ松兄さんに色々してると思うけど、なかなかその気になってくれないよ?」

お「色々ってどんな?」

ト「家で二人きりになった時とか、後ろから抱き付いて、耳元で名前を呼んでみたり」

一「うんうん」

ト「手を握って撫でてみたり、指と指を絡ませて、キスしてみたり」

お「うん」

ト「下から覗き込んで、喉元にすり寄ってみたり」

お「……それで手を出してこないの?」

一「アイツ不能?」

ト「いや、ヤル時は凄い積極的なんだよ?けどなかなかスイッチが入りにくいみたいで」

お「うーーん、まいっか、これで一応全部の質問答えたしその内この空間から出れるだろう」

ト「本当なんなんだろうこの空間、僕は十四松兄さんの説明書がほしい」

一「諦めて、アイツは十四松っていうジャンルなんだ、アイツの謎を解き明かそうと思ったら一生が何回あったって足りないよ」

お「そうだな、アイツは謎のままでいい」

ト「そうだね、それが十四松兄さんだもんね」

一「……最後なぜか十四松の話で締めたけど、まあこれでいいよね」

お「ああ、これでいいのだ」




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チ「この空間の説明とかは割愛するよ」

カ「お、おう……」

十「カラ松兄さんにはトッティの取り扱い説明書、略してトティセツを作るのにご協力してもらいます」

チ「なんだそれ、ごめん今回はツッコミ役休もうと思ったけど、なんだそれ」

カ「フッ……アイツの取扱説明書か、ならば俺に聞くのは間違いだぜ?何故ならアイツは恋人の俺ですら理解のできないことがあるミステリアススウィートモンスターだからな」

チ「どういうことなんだろうか……まいっか、なんでもいいからさっさと答えてよ、じゃないとこの部屋から出れないんだからね」

カ「ああ……え?」

十「まずはカラ松兄さん、トッティが落ち込んでいたらどうやって慰めますか?」

カ「アイツが落ち込んでいたら……そうだな、温かい飲み物を淹れてやって隣に座ってジッと待つ、それでアイツが愚痴を零しだしたら時々相槌を打ちながら聞いてやって、全部話し終えた所で抱き締める……これでだいたい回復する」

チ「思ったより随分マトモだっていうか、大変じゃないそれ?」

カ「別に無理してやってるわけじゃない、アイツが笑っていないと調子が狂うし、寄り辺のないような顔をしていたら抱きしめたいと思うだろう?きっとアイツはほっておいても一人でに回復するがソレは恋人としてイヤなんだ」

チ十「……」

カ「どうした?」

チ「羨ましいなんて思ってないんだからなぁーー!!」

十「一松兄さんだって優しいんだよ!!」

カ「は?」

チ「よし、次の質問だ。えっと調子乗って他人の話を聞いてない時の対処法……こんなことってあるっけアイツ」

カ「たまにあるぞ?スマホや音楽に夢中になってると、二人きりでいる時は後ろから抱き締めてみる、それで止めてくれたらいいし、止めなくても俺の方に体を預けて体温を分けてくれるから、それだけでいいな」

チ「良い彼氏かお前は」

十「一松兄さんは僕が他のことに夢中になってるとすぐネガティブなこと考えるっす」

チ「おそ松兄さんは拗ねるよ、すげえ面倒くさい」

カ「トド松の反応が可愛いから許せるということもある」

チ「俺や十四松が可愛くないとでも言いたいの?」

カ「そういうことじゃないんだが、アイツ俺に集中している時より他のモノに意識が囚われてる時の方がスキンシップが多くなるんだ。みんなで行動してる時に自然と俺の方に寄ってきたり、きっと無意識なんだろうな」

チ「クッソ!惚気か……」

十「チョロ松兄さんだって自然とおそ松兄さんの隣にいるのにね」

チ「うっさいな!お前は一人でどっか行き過ぎなんだよ!一松も心配するわ!!ってこんな話は今はいいんだよ」

十「それじゃあカラ松兄さん、トッティの機嫌の治し方を教えてくだせえ」

カ「機嫌の治し方……は、俺と普通に話している内に自然と治ってるな、たしかにいつもより口調はキツイし嫌味ったらしくなるが、だんだんそうやって俺に当たってる自分が厭になってくるらしく、いつも「八つ当たりしてごめんなさい」と言ってシュンと項垂れるから「気にしていない」と言うと「ごめんね、飽きれちゃったよね……今度から気を付けるから嫌いにならないで」なんて可愛いことを言うから正面から抱き締めてやるんだ」

チ「……誰だソイツ!お前も誰だ!!なんだその兄弟の時との仕様の違いは!!っていうか本当お前ら好い加減にしろよ!!」

十「あんまぁ〜」

チ「まあいいや、気を取り直して最後の質問……もうやっと終わる」

十「えっとトッティのヤル気スイッチは?あ、セクロスをするときのっす」

カ「は……?」

チ「答えにくいのは解ってる、僕も兄弟のそんなスイッチのありかなんて知りたくないけど、これを聞けって言われてるんだ」

カ「そうなのか……なら仕方ないか」

十「ていうかトッティ女の子好きだけどカラ松兄さん相手にその気になるんすか?」

チ「結構エグいこと聞くね、俺そんな事おそ松兄さんに聞かれたら死ぬわ」

十「僕は女の子が好きだしエロ本もAVも見るけど一松兄さんとしかそういうことをしたいと思わないよ」

チ「……僕もだよ」

カ「おそ松も一松も愛されてるな」

チ「だから安心して教えてくれていいからねトッティのヤル気スイッチ」

カ「ヤル気スイッチ……そうだな二人きりになって暫くすると自然とそういうスイッチが入るみたいではあるが……そういう時は俺の方も余裕がなくて、アイツに無理をさせてしまうし兄弟達が帰ってくるまでに終わらせられそうにないから必死で我慢する」

チ「そ、そうなの?ごめん皆ニートでいつ家に帰ってくるのか解らなくて……ていうかなるべくなら家でしないでほしい」

カ「ああ、だからホテルに行ける時は普段我慢している分も長く激しく愛し合うことにしている」

チ「それでアイツ大丈夫なの?独り善がりになってない?」

カ「いや、それは無いと思う、終わった後いつも幸せそうな顔で眠っているし」

十「……ぴろーとーく?しないんすか?」

カ「たまに、落ち着いて出来た時には……」

チ「思いのほか赤裸々な話を聞いてしまった気がする」

十「カラ松兄さんありがとうございましたーー!」

チ「もう帰れる?十四松」

十「うん!もうすぐ此処消えちゃうから!家に戻れるよ、僕早く一松兄さんに会いたい」

カ「はは、俺のラブトークを聞いて自分もラヴァーズが恋しくなったか」

十「うん!早く一松兄さんの所に帰ってぎゅってしてもらいたい!カラ松兄さんみたいなカレシもいいけど僕にはやっぱり一松兄さんが合ってる」

カ「そうだな、お前は?」

チ「え?僕?えっと、そうだね、アイツはガサツだしデリカシーなくて、カラ松たちみたいにザ・恋人同士!みたいな関係は望めないと思うけど、そんなの僕ららしくないし、カラ松みたいなおそ松なんて正直イヤだし、他人と比べると色々不満が出て来るけどさ」

十「……ぁ」

カ「!?」


チ「やっぱり僕にはおそ松兄さんしかいないよ」


お「……」

ト「……あ、カラ松兄さん」

一「お帰り、十四松」

十「ただいま一松兄さん!!」

カ「トド松もただいま」

ト「うん、おかえりなさい」

チ「……」

お「なぁチョロ松、今……」

チ「……って可笑しい!!なんでこのタイミングで帰ってきたの!?十四松!!?」




この後めちゃくちゃ照れた



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