pixivさんで受けた座談会アンケートです。おそチョロ、カラトド、一十四のメンツで、順番に喧嘩をしていって、他のメンツが慰めて、最後には仲直りするお話です



※平和
※チョロ松がだいぶデレてます
※十四松の様子が全体的におかしいです



〜おそチョロが喧嘩をしたそうです〜
おそ松と十四松とトド松編

十「おそ松兄さんとチョロ松兄さんまた喧嘩したんすか?」
ト「今月になって何回目?」
お「……へへっ」
ト「へへっじゃないよ、個人の喧嘩を食卓に持ち込むのやめてよ」
十「食べ物を粗末にしちゃダメっすよ」
ト「ほら十四松兄さんがマトモなこと言い出したじゃん、兄さんたちのせいだよ」
お「え?それダメなの?ていうか個人の喧嘩って俺ら六つ子じゃん、俺の喧嘩はみんなの喧嘩だろ」
ト「なにその原理!じゃあこないだ一松兄さんと十四松兄さんがしてた「ぼくの方が一松兄さんをすき」「いーや、おれだし」って喧嘩もみんなのものなの?」
十「トッティ!?」
お「それは違うな」
ト「おそ松兄さん達も十四松兄さん達を見習って平和な理由で喧嘩してよ、なんで家族……ってか僕にとばっちりくるの?」
お「それはお前が調子乗ってアイツの地雷踏むから」
十「どうしておそ松兄さんチョロ松兄さんの地雷わかってるのに踏んじゃうんだろ」
ト「ほら十四松兄さんまでもが疑問に思ってる」
お「お前さっきから十四松に酷くね?って、そりゃ長い付き合いだし何言ったらアイツがイヤがるとかある程度は解ってるつもりだよ?でもさぁアイツ結構キツイこと平気で言ってくんじゃん?だから俺もつい応戦しちゃうんだよねえ」
ト「つい、じゃないよーーたしかにチョロ松兄さんは言葉キツイけど」
十「はっきり言うのはチョロ松兄さんがおそ松兄さんには話が通じると思ってるからじゃないかなー?」
ト「言えてる、それにチョロ松兄さん嫌いな奴ならもっと理詰めで追い込みそうなのに、おそ松兄さんに対しては感情的だよね、やっぱ好きだからかなー」
お「……」
ト「本当に好きな子を前にしたら一気に語彙力なくなるもんねー、まぁ普段のチョロ松兄さん見てたら絶対おそ松兄さんのこと好きだし解かりきったことだけど」
十「うん、チョロ松兄さんスッゲーおそ松兄さん好きだよねー」
ト「そうそう、態度見てたらわかるもんねぇ」
お「……ちょっと出掛けてくる」
ト「うん、いってらっしゃい」
十「いってらっしゃーい」

ト「まったく世話の焼ける兄さんたちだね」
十「早く仲直りするといいね」
ト「ね」


〜おそチョロが喧嘩をしたそうです〜
チョロ松とカラ松と一松編

チ「兄さんのバーカ!デリカシー無し!パチンカス!ほんっと嫌い!!」
一「最後の以外同意」
カ「……」
一「おれ達もおそ松兄さんに酷い目遭わされてるしチョロ松兄さんの気持ちわかるよ」
カ「そうだな、アイツは勝手だ、人のナンパは邪魔する、人の財布で競馬してしかも負ける、食い意地が張っている、目的の為なら武力行使も厭わない、がめつい、弟も平気で見捨てる」
一「女子に対してゲス思考だし、みんなの行動範囲とかエロ本の位置とか把握してるのは正直引く、弟の自立の機会を確実に奪ってるのに悪気がまったくないところが性質悪い」
カ「自分のこと棚に上げてお前だけ童貞ネタでからかうのもなぁ、お前が迷惑だと言ってもスキンシップは辞めないし、嫌われても仕方ないと思うぜ」
一「なにかと絡まれたり“俺のチョロ松”とか言われるのイヤでしょ?やめてくれるようおれからも頼んであげようか?おそ松兄さんが一番気にかけてる弟のおれが言ったら聞いてくれるかも」
カ「オレからも進言してみよう、兄弟の中で一番アイツに近いオレが言ったら聞くかもしれん」
チ「…………なよ」
カ「ん?」
一「なに?」
チ「ざけんなよっつったんだよ!黙って聞いてりゃうちの長男ボロクソ言いやがって!!あのなぁ自分勝手だとかグズだとかゲスだとか六つ子全員に当てはまるんだからな!けどアイツ悪いとこばっかじゃねーじゃん!リーダーシップあるし!僕らが凹んでたらさりげなくフォローとか、迷ってるときに背中押してくれんだろ!?アイツと一緒にいたら楽しいだろ!?確かに干渉してくるけどそれはみんなを心配してだし、だいたい引くってなんだよ!昔はずっと一緒にいた奴らが個人行動し始めたら寂しいに決まってんだろ!童貞ネタはともかくスキンシップとか俺のもの扱いとかは別にイヤじゃないってか嬉しいし!?それにアイツが構ってちゃんなの六つ子にだけだろ!?お前ら可愛くないの!?」
一「チョロ松兄さん、おそ松兄さんが可愛いの?」
チ「当ったり前だろ?アイツが可愛くなくて誰が可愛いんだよ!?」
カ「トド松だな」
一「お前は黙ってろ、十四松もかわいい」
チ「まぁトド松と十四松は可愛いよね、それは認めるけど、おそ松のはまた種類が違うから!アイツは許せちゃうような可愛さ?ほっとけなくなるような可愛さ?」
一「ヒモに引っ掛かるタイプだな」
チ「おそ松兄さん可愛いだけじゃなくて男らしくて格好いいとこもあるよね、器用だし、キスとか上手いし、普段は飄々としてて余裕たっぷりなのに実は独占欲と執着心強いとこなんて最高」
カ「勢いづいて言わんでいいことまで言い出したな」
チ「ていうか何?一番気にかけてもらってるとか一番近いとか……そんなの僕だし、兄弟とか関係なくアイツが一番好きなの僕だし?もちろん僕もアイツが一番だし……まぁみんなのことは別ベクトルで好きだけど」
カ「オレも愛してるぜブラザー」
一「ややこしいことになるから黙ってろクソ松……じゃあチョロ松兄さんはなんで怒ってんの?」
チ「へ?」
一「今の話だとおそ松兄さんのバカでデリカシー無くてパチンカスなとこも結局好きなんでしょ?」
チ「いや、そこは出来れば直してほしいけど……」
一「ふーん」
カ「なぁ、チョロ松もう謝ってきたらどうだ?」
チ「それは……だって悪いの兄さんだし……でも兄さんが謝ってきたら許してやろうかな……」
一「それがいいと思うよ」
チ「うん、ちょっと出掛けてくるね」
一「いってらっしゃい」
カ「気をつけてな」
チ「いってきます」

カ「うまくいったな」
一「……めんどくさ」

結果:十四松とトド松・カラ松と一松の作戦勝ち
昔から長男三男コンビに迷惑かけられすぎて他四人は話合わせるのにアイコンタクトすらいらない感じ(笑)


〜カラトドが喧嘩をしたそうです〜
カラ松とチョロ松と十四松編

十「今後は兄さん達がケンカっすか?」
チ「いったい何してあのドライモンスターあんな怒らせたの」
十「いつもならすぐにコロっと許しちゃうのにねトッティ」
カ「……」
チ「ちょっとだんまりじゃ解んないんだけど?」
十「カラ松兄さん大丈夫?小指つめる?」
チ「お前なに「おっぱい揉む?」みたいに言ってんだよ」
カ「いや、それは遠慮しとく……一松が怖いからな」
チ「そういう問題なのか?」
カ「チョロ松も心配ありがとう、だが大丈夫だ……二人の問題は二人でなんとかする」
チ「……」
十「チョロ松兄さんすごい顔!大丈夫?根性焼きつける?」
チ「十四松こそどうしたのいったい!?芸風違うよ!?」
十「……だって今日トッティが全然つっこんでくれない」
チ「それで新種のボケを考えてたのか……全然おもしろくねえけど」
十「ガーン!!」
チ「ほら二人の問題と言ってもしっかり十四松を巻き込んでんじゃん、僕ひとりでツッコミは無理だよ」
カ「……」
十「なにがあったの?」
カ「いや、実はな……」
チ「うん」
カ「昨日「どちらかが婿養子に行ったら同じ墓には入れないな」と、言ってしまった」
チ「は?なんでそんな話になったの?どういう経緯で?」
カ「昨日あいつパチンコに勝ったそうで珍しく焼肉を奢ってくれたんだが」
十「……やきにく」
チ「パチンコ警察の目を掻い潜ってデートしてたのかお前ら」
カ「本題に入っていいか?……二人で雑談を楽しんでいる内に、いつかの扶養面接とドラフトの話になったんだ」
十「あんま思い出したくないっす」
チ「自立しよう」
カ「それでトド松が「もし本当に母方に引き取られたら其方の墓に入ることになるのかなぁ」とか「そしたら兄さん達と離れちゃうね」なんて言ってたんだ」
十「……」
チ「ほら見ろ十四松の顔芸が凄い事になってる」
カ「大丈夫かブラザー」
十「うん」
カ「オレもその流れでついうっかり」
チ「婿養子と」
十「言っちゃったんだカラ松兄さん」
カ「ああ」
チ「……」
十「……」
チ「あのさ、お前ら男同士だろ?」
カ「ああ」
チ「この年齢で全員ニートってことは経済面と信用面から養子をもらうことも難しいと思うんだよね」
カ「……」
チ「だからいつか相手が結婚しなくちゃいけない時が来るかもしれない、六つ子とはいえ長男から三男には特に両親や親戚は期待もしてるだろうなってプレッシャー感じてきたろ?まぁ親戚でも若い奴らはそうでもないけど」
十「そうなの?」
カ「そうだな、皆と話していると長男が跡をとるか、それが駄目なら次男か三男だろうという認識を持っているようだった」
チ「両親は笑って聞き流してたけど六人いるから安泰だとか、知り合いの娘とお見合いさせたいとかいう話も聞いたことある、トド松なら直接聞かなくても周囲がそういう目で上三人を見てるって推測は出来てたんじゃない?」
十「……」
チ「それでも、たとえ別々の家庭を築いても兄弟だから最後は同じ墓の中に入れるんだって思ってた」
十「チョロ松兄さん……」
チ「最初に別の墓に入るって話をしたのはトド松の方だけど、アレはもう過ぎた話だし、たとえ同じ状況になってもお前と違う籍に入ることはないって言ってほしくて言ったんじゃないの?」
カ「それは勿論そのつもりだが……」
チ「だからそれを言ってやったら良かったんだよ……なのに婿養子なんて中途半端に現実味あること持ち出して……お前はそんな気さらさら無いから冗談のつもりで言ったかもしれないけどトド松にとっては重い言葉だったんじゃないの?アイツのことだから不安に思うことはそんなないだろうけど、お前がもっと幸せになるならそっちの方がいいかって今の幸せ手離すくらいのドライさはあるよ」
カ「なんだよ、そんなこと……」
チ「まあ実際はショック受けて避けるくらいお前のこと好きなんだろうけどな……僕だっておそ松兄さんにそんなこと言われたら……」
カ「おそ松に言われたら?」
チ「そうだね「今死ねば少なくとも僕はこの家の墓に入れる」って思うかな」
カ「……ッ!謝ってくる!!」
十「駄目だよカラ松兄さん多分怒ってるわけじゃないよ、だから謝っても仕方ない」
カ「だが」
チ「もしかして死ぬかもって本気にした?冗談だよ、でもこれで解ったろ?冗談で言っていいこと悪いことあるって……本当に大丈夫だから、だいたいアイツがそんな無意味なことするわけないしな」
十「うん大丈夫だよ、トッティは強いし、一松兄さんも付いてるんだから」
チ「おそ松兄さんもな」
カ「…………解かった、様子を見てみよう」


〜カラトドが喧嘩をしたそうです〜
トド松とおそ松と一松編

ト「そんなわけでさ、もうほんとカラ松兄さんイッタイよねぇ……」
一「……痛いっつうかクソだなアイツ」
お「まぁなーでも実際なんも考えてないからそんなこと言えたんだろ?気にすることないって」
ト「うん、それはわかってんだけどさ、もやもやする気持ちが消えなくて、今兄さんと目合わせたら何言っちゃうかわかんないから避けてんだよね」
お「心配しなくてもチョロ松と十四松がうまいことフォローしてるでしょ」
ト「別にカラ松兄さんの心配してるわけじゃ……」
一「じゃあ気を遣ってんの?それも大丈夫だよアイツよりデリカシーのないおそ松兄さんと付き合ってるチョロ松兄さんがなんかアドバイスしてくれてると思うし」
お「お前……」
一「だって一番喧嘩多いのおそ松兄さんとチョロ松兄さんだし」
お「まぁ確かにそうだな……」
ト「認めるんだ」
お「んー……たまにさチョロ松にとって大事なものを俺はどうでもいいみたいに言っちまうことあるんだよ、けどそんなん俺とアイツの価値観?つうか気持ちの根源?にあるもんが違うってだけの話で、全人類に当てはまることだろ?だいたい「僕はみんなとは違うから」って一番言ってるのアイツだし」
ト「まあね、全部一緒じゃなきゃイヤだなんて言われたら「鏡と付き合ってろよ」って感じだけど」
お「そうそう、でもチョロ松は俺と違うところがあると一々悩むしキレるわけ、他人なら許せるけど俺は許せないの、自分の言動が矛盾してるの理解しておきながら」
一「気持ちはわかる」
お「そんなアイツに俺は愛されてるなって感じるんだよ、俺は特別なんだなって……トド松が今もやもやしてんのだってカラ松が好きだからだろ?ならそれを全部まっすぐぶつけてやればいい」
ト「でも、それで理解してくれなかったら……」
お「お前本当そういうとこあるよな、相手が自分を理解してくれないと思うのは心の中で自分が相手を理解できないって思ってるからだろ?」
ト「そんなこと」
お「あるでしょ?だから話しても無駄だと思って肝心なことなにも言わない、ヤダナァお兄ちゃん心臓キュってなるわー」
ト「……」
一「面倒くさ!って顔になってるよドライモン」
お「面倒くさいのがイヤならさっさとカラ松と話してこいよーそうしないと俺とチョロ松が解決するまでちょっかい掛けまくるからねー」
ト「……わかった、話してくる……この借りは今度兄さん達の喧嘩仲裁することで返す」
一「喧嘩すんのが決定事項なんだ」
お「おー行ってこい行ってこい、ほんで一発殴ってこい、長男が許す」
一「ん?兄さんもアイツに怒ってんの?」
お「だって絶対チョロ松に事の顛末教えてんじゃん、十四松にも」
一「ああ……そっか、結婚だの婿養子だの同じ墓に入れないだの余計なこと考えさせてるかもしれないのか……ぶっ殺す」
ト「いやカラ松兄さん殴るより先にチョロ松兄さん十四松兄さんのフォローしてやんなよ」
一「まあ、そうするけど」
お「当たり前だろ?」
ト「じゃあボク行ってくるね!」
お「いってらっしゃーい」

一「多分あいつクソ松連れて逃げるよね」
お「それはそれでいいんだけどね」

結論:シリアスのようでシリアスになりきれないのが二人が損するところ


〜一十四が喧嘩をしたそうです〜
一松とチョロ松とトド松編

ト「今度は一松兄さんたちが喧嘩したの?」
チ「どうせノロケみたいな内容だろ?さっさと仲直りしないといつもよりジメっとした一松菌でこっちが発酵しそうだわ、お前らの公害は今に始まったことじゃないけどな」
ト「チョロ松兄さんに言われたくない」
一「一松菌て……うぇーい感染しろー」
チ「うわー!やめてぇ〜」
ト「……ほんとバカだよねぇ男子って」
チ「小学生男子に対する小学生女子みたいな反応やめろ」
ト「でも一松兄さんちょっと元気になったみたいでよかったよ、あんまりネガティブが過ぎると体にも悪いし早く仲直りしてほしいな」
一「……」
チ「急に素直になるのもやめてやれ、嬉しいのに今はそんな気分じゃないって微妙な顔してる」
ト「へ?」
チ「いや、そんなイノセントな目で見つめないで」
ト「で?本当なにがあったの?」
チ「お前にちょっとでも非があるなら早めに謝っといた方がいいよ、十四松なら素直に許すだろうし」
ト「それとも一松兄さんの方が怒ってるの?」
一「……」
ト「図星か……珍しいね一松兄さんが十四松兄さんに怒るとか、逆もないけど」
チ「ほら何があったか言ってみろよ、怒んないから」
ト「チョロ松兄さん圧迫面接みたいになってる」
チ「どうせ理由は兄弟か猫か野球なんだろうけど」
ト「ボクらと猫と野球って同列なの?」
一「違うよ……あのさ、こないだ迷子の猫を保護したんだけど」
ト「うん」
一「その飼い主さんが見つかるまで世話してて、今日やっと見つかったんだけど」
チ「よかったな」
一「それで、お礼にデパートの商品券もらって……でもおれ別にデパートで買いたいものないから、十四松にスポーツ用品でもプレゼントしようと思って」
ト「言ってくれたらボクが一松兄さんコーディネートしてあげたのに」
一「いや、おれはいいよ」
ト「えー?」
チ「はい話を脱線させない!で?どうしたの十四松が」
一「うん、それでアイツに「なんか欲しい物ないの?」って聞いたら、なんか急に顔を青褪めさせて首をぶんぶん振りだして……多分おれが知らないとこで金を手に入れてたことにびっくりしたんだろうけど」
チ「え?そんなびっくりすることなの?一松が自分でお金を稼いでくるなんて人生でトップ1000にはいるくらい喜ばしくない?」
一「チョロ松兄さんっ!…………いや、トップ1000って」
ト「まぁボクら収入源パチンコくらいだもんね、一松兄さん最近パチンコ行ってる様子もなかったし持ってるのが商品券じゃ可笑しいなって思うよ」
一「うん、事情を話したら笑顔で納得してくれたんだけど、正直むかつく……アイツ自分の方が得たいの知れない金持ってるくせに……」
ト「あーでも十四松兄さんて一松兄さんのこと無駄に気にしてるもんね」
一「え?」
チ「うん、案外ひとりで考え込むタイプだしな、しかも余計なことを」
ト「一松兄さんあんまり報告連絡相談しないし、やっぱり心配なんだよ」
チ「お前に言われたくないと思うけど……」
ト「あと一松兄さんって兄弟と気まずい空気になるの凄い苦手でしょ?だから十四松兄さんつい誤魔化すみたいな態度とっちゃったんじゃないかな?」
チ「ありうる、でもそういう態度余計ムカつくよね」
一「いや、別に、そこまでムカついたわけじゃ……最初に金の出所教えなかったおれも悪いし、逆の立場だったらおれもアイツ心配したと思うし」
ト「じゃあ許すの?」
チ「許すなら早めにした方がいいよ、あいつが実は泣き虫だって……お前が一番わかってるだろ?」
一「……いってきます!!」
ト「いってらっしゃーい」

チ「はぁ……これで平和な日常が戻ってくる」
ト「兄さん達がイチャついてないとこっちが調子狂うんだよね」


〜一十四が喧嘩をしたそうです〜
十四松とおそ松とカラ松編

十「……」
カ「あいにーじゅーしまぁつ?どうしたんだ?そんな顔して」
お「ポーズとるのやめろ肋骨いたい」
カ「おっとすまない、オレはまた気付かぬうちにブラザーを傷付けてしまった!」
十「……」
お「本当どうしたんだよ十四松ぅ?」
十「……かくかくしかじか」
お「なるほど、まるまるうまうま」
カ「えっ?」
お「つまり、一松が正規で手に入れた金で十四松に何か買ってやろうとしたけど十四松がついその金の出所を不審がっちゃったんだって」
十「お金じゃなくてデパートの商品券」
お「ああ、だからパチンコとかの景品じゃないと思って余計に心配したんだろ?」
カ「そうか、それで一松を怒らせて……早く謝った方がいいんじゃないか?」
お「そりゃ一松は許すだろうけど、謝ったくらいでコイツの気はすまないんじゃない?」
十「うん……」
カ「そうか、ところでその商品券とは赤塚デパートのものか?」
十「……そうだよ」
カ「そうか!あのなトッティから聞いた話なんだが、あそこの最上階にあるレストランのパフェが絶品なんだそうだ」
十「パフェ……」
お「デパート内のレストランなら商品券使えるんじゃね?使えなかったら金は出すってよ、カラ松が」
カ「えっ?」
十「カラ松兄さん……」
カ「あ、ああ……商品券と引き換えなら」
お「セコイなお前」
カ「お前に言われたくないぞ」
十「ありがと!一松兄さんとぼくとトド松とカラ松兄さんの四人で行こう!!」
カ「おう、楽しみだな」
お「は?それなら俺とチョロ松も行くぜ」
カ「自分達の分は自分達で払えよ」
お「わかったよ……ほら、そうと決まれば十四松」
十「うん!ぼく一松兄さん誘ってくる」
お「いってらー」
カ「頑張れよ」
十「ありが盗塁王ーー!!」

お「単純だな」
カ「そうだな」
お「一松も日頃の行いが悪いんだよな」
カ「それは皆だな」

結論:トリプルデートになりました

〜みんな仲直りしたそうです〜

十「うんまー!このパフェ兄さんも食べてみ?」
一「うんまー!あんさんも食べてみ?」
ト「ふふっブドウパフェもバナナパフェも美味しそうだね」
カ「オレのピーチパフェも旨いぞ、一口食べてみるか?」
ト「ほんと?じゃあボクのブルーベリーパフェ食べていいよ」
チ「……」
お「空気を読んで俺らもイチゴパフェとか抹茶パフェとか頼めばよかったな」
チ「チキン南蛮おいしいよ」
お「まぁカツ丼もおいしいけど」
チ「一切れずつ交換しようか」
お「おー……でもなんか他の奴らと比べてカップル感なくね?」
チ「でも……区切られてるとはいえ公共の場だから」
一「なに言ってるの?上のやりとり見てみなよ、おそチョロが一番バカップルじゃん」
十「たしかにー」
チ「上のとかおそチョロとか言うな!ていうか今気付いたけどお前ら上手くボクと兄さん誘導したな?」
一「そんだけ二人の喧嘩に巻き込まれることが多いってことだよ」
カ「傍迷惑だな」
チ「傍迷惑とかお前には言われたくなかったよ」
お「まぁ……チョロ松本当に俺のこと好きだよな」
チ「お前も見返して照れるな」
一「そういうチョロ松兄さんも顔赤い」
十「あかいー」
チ「うるせぇ!ってかいつも率先してからかってくるトッティが黙ってるの珍しいな!」
ト「や……だってチョロ松兄さんボクが悩んでたときにカラ松兄さんに色々話してくれたし……」
十「そっか、そうだね!チョロ松兄さん一松兄さんのことありがとう!」
チ「……」
お「え?なんで俺んときより照れんの?しかも恥ずかしそうだし」
カ「そういえば、おそ松と一松もトド松の話聞いてくれてありがとな」
一「別に……それならおそ松兄さんとお前も十四松と話したし、ここに来るの提案したのお前だし」
十「そうだよ!一松兄さんと仲直りできたのもパフェ食べれてるのもおそ松兄さんとカラ松兄さんのおかげ!」
お「……っ!!」
チ「ああ長男が弟たちのやりとりに身悶えし始めた」
ト「キモチワリ」
チ「気持ち悪い言うなよ」


おしまい。
読んでくださってありがとうございました。
喧嘩させるの苦手なんですが、書いてて楽しかったです
まさか最後の台詞が「気持ち悪い」とは思いませんでした