――貴方を信じた刹那から、此処はこの世界で唯一“死んでもいい場所”だから
たとえ世界で一番危険な場所になっても、僕は安心して眠れるでしょう……――



【WHITE GREEN】



贈り物には大なり小なり贈り主の願望があらわれると聞いたことがある。いくら相手を喜ばせたいという気持ちを優先させていても結局は自分がその人に使ってほしいもの、食べてほしいもの、身に付けてほしいものを選ぶからだ。
思い出して、そりゃあそうだと一人納得する。だから人はプレゼントで失敗するのだろう。例えば、いつまでも子どもでいて欲しい相手につい子どもっぽいものを贈ってしまったり、まあそれは俺なんだけど……

「どうかしました?」

ちらちらと顔を窺がっていたのがバレたのか、不思議そうに俺の瞳を覗き込むバニー。その瞳に嫌悪感がないのは急ぎの書類がないからか。

「いいや、別に」
「そうですか」

就業五分前のオフィス、午前中に仕上げた書類を保存し終え二人して「んー」と伸びをする。今日は昼から休みだから昼食を食べてどちらかの家に行こうかと朝から話していたところだ。明日も休みだから出動さえ掛からなければ久しぶりにお泊りも可能、自然と期待も深まる。

「でさーバニーちゃん」
「なにが「でさー」なのか解りませんが、なんですか?」
「この後、買い物行かないか?」
「買い物?はい構いませんよ」

最近二人で出掛けることも少なかったからか買い物と聞いてバニーの顔が嬉しそうに綻ぶ。本人はクールを装ってるつもりでもバレバレだった。

「なにか買いたい物でもあるんですか?」

と、訊かれ俺は少しバツの悪そうに答えた。

「いや、そのホワイトデーのプレゼントを」

こういうのは気持ちが大事だと解ってはいるが今までの経験上本人に直接選ばせた方がいいだろう。すると案の定バニーは苦い顔をし、

「虎徹さんまだ準備してなかったんですか?もう当日ですよ?」

僕がリストまで作ってあげたのに!と眉を顰めるバニーは俺が思ったのと違う理由で怒っている様子だ。
仕事関係者からバレンタインにバーナビー宛てとタイガー&バニー連名でもらったチョコは既にバニーがお返しを送っている。ファンには会社からサイン入りのポストカードが送られている筈だ。
そしてワイルドタイガー宛てと社内で貰ったものには自分でお返しするようにとリストを渡されていた。バニーから「プライベートで貰ったものは知りません!」と突っぱねられたのは先月の終わりだった。
あれから二週間ちょっと、流石の俺でも準備して送る時間は充分あった。し、バニーが配達業者を呼んだ時についでに俺も頼んだのを見ているので、多分プライベートのお返しを忘れていたと思われたんだろう。

「ちょっと!僕から楓さんへのお返しちゃんと送ってくれたんでしょうね!?」
「送ったよ!ちゃんと今日届く様に!ていうかプライベートの分は昨日返しといたしな!」

バニーと違って俺にプライベートでくれる奴なんてヒーローの三人娘(そのうち一人は中年男性)くらいだ。いやバニーもプライベートでくれようとした相手には「恋人に怒られちゃうんで」と断っていたからヒーローの三人娘(中年男性含む)にしか貰っていない。
俺は別にチョコくらいで怒るような器量の小さい男じゃないけど、あれは女性からの誘いとかプレゼントを素直に嬉しがる俺への嫌味と皮肉が篭められてるんだろうな……疚しい気持ちが無いからバニーの前でも堂々としてるのにそれが余計面白くないようだ。
蛇足だがバニーは恋人の存在を匂わす癖に生活スタイルが変わらないのでパパラッチ達には「架空の恋人作って体よくあしらってるんだろう」と言われている。

「楓さん僕のプレゼント喜んでくれるでしょうか?」
「大丈夫だよ、お前からって言やそれだけで大喜びだってアイツ」
「そうかな、楓さん最近僕にも遠慮なくなってきたっていうか……そりゃ虎徹さんのよりは喜ばれる自信ありますけど……」

ケンカ売ってんだろうか、こんな日にコイツは

「大丈夫だって!お前の前では抑えてるけどアイツの“バーナビー、ラブ!”は健在だから!寧ろ酷くなっていってるから!」
「それは違った意味で心配になります……」
「いいじゃねえか、アイツこのままお前追っかけてたら彼氏なんて絶対できねえぞ」
「だからそれが心配なんですって!……恋愛なんて若い内に適度にやっておかないと大人になってから覚えたんじゃ性質が悪いものになりますから」
「たしかに若い頃マジメだった奴の方が酒やギャンブルにのめり込みやすいって言うな」
「そうです。楓さんが将来悪い男にハマって抜け出せなくならない為にも恋愛は沢山しておいた方がいいんです」

なぁお前それ経験者は語るってやつか?それだったら俺は悪い男だと思われてるのか?まあバニーが抜け出せないならそれでもいいか――

「まぁ僕みたいにイイ両親を見て育った彼女なら大きな失敗はしないでしょうけど。お母さんは素敵な方でもお父さんはこんなんだし……心配ですよね」
「さっきから聞いてれば随分な言われ様だな俺」

両親に愛情いっぱい四つまで育てられ、優しい家政婦に見守られながら、表向き聖人君子の養父から純粋培養されてきたバニーはそりゃあもう口は悪いけど根は素直で良い子に育った。多少世間からズレていても楓もこんな風に育てばいいと思うんだが、どうなんだろう?

「いや虎徹さんの血筋だから逆に将来スケコマシになるかも……くッ楓さん的にどっちがマシなんだ……!?」
「なあバニーうちの娘のこと本気で心配してくれるのは有り難いんだが、そろそろ話を元に戻そうか」

流石にこれ以上言われるとオジサン泣いちゃいそう。

「え?あ、そうでしたホワイトデーのプレゼント買いに行くんでしたね、でももう全員に差し上げた後でしょ?」
「だからお前にやる分を買いに行くんだよ、一緒に」
「はい?なんでですか?」
「なんでですかって……」
「だって僕バレンタインになにもあげてないですよね?虎徹さんもですけど」

そうそうコイツには二年前、俺の為に買ったバレンタインチョコを貧血気味の女子社員にあげてしまい、自分用のチョコを俺に分けるた所ずっと欲しかった虎の食玩をアッサリ当てられてしまったという苦い想い出があってバレンタインはそんなに好きじゃないと言う(それ以来その女子社員と友達になり虎の食玩ばかり当てるようになったから結果オーライじゃないだろうか)だから恋人になった今でもバレンタインにチョコレートを贈られることはなかった。

「たしかにバレンタインはなにもなかったけど今日が恋人になにかプレゼントする日には違いねえだろ、他の人に何か買ってお前に何もやらないのも……な?」
「そう言われると僕も虎徹さんになにかあげなきゃいけない気がしてきました」
「お前はこないだネクタイくれたろ?それでいいよ」

冒頭の贈り物に願望が込められている説で言えば、ネクタイなら『貴方を繋いでいたい』か?それも上等だ。コイツからなら束縛でも俺は嬉しいんだから。

「そうですか……」
「ああ、バなんか欲しいものあるか?」
「欲しいものですか……そうですね」

そう言った後バニーは綺麗に切りそろえられた爪を唇に当てて唸り始める。流石はSBの王子さま!考えるポーズも美しいね。
ところで今更だが経理のおばちゃんはどんな気持ちで俺達の会話を聞いていたんだろう……とチラ見するが、いつもと変わらぬ様子で俺がさっき提出した書類に黙々と目を通していた。かなり溜め込んでいたものだから目を通すのにもう少し時間が掛かるだろう、ゴメンねおばちゃん!
と、俺が心の中でおばちゃんに謝っているとバニーが「あっ」と口を開けて俺の方を向いた。

「そろそろ寝具を新調しようかな……と思ってました」

シングって……ああ『寝具』か、布団とかシーツのことだな。

「そうか、シーツ洗う回数多いもんな、そりゃ痛むのも早い……」
「違いますよ!セクハラですか?僕はただ最近忙しくてまた寝苦しくなったから寝具を一新して安眠を図ろうと思っただけです。それに色と柄を指定すればいくらセンスがオジサンな虎徹さんでもよっぽどのことが無い限りプレゼントの失敗はしないかなと思いましてね」

そこまでノンブレスで言い切ったバニーは電源を落としたばかりのパソコンをまた立ち上げて寝具を売っている店を検索しだした。昔からコイツの俺への言動は八割方失礼で出来ている。残りの二割が可愛すぎて気にならないし、だいたい照れ隠しも含まれているから良いんだけど……

「はいはい、それでバニーちゃんはどんな柄と色がご所望なの?」
「そうですね……柄は無地の方が好みです。色は落ち着いて眠れるような……」
「リラックスするなら淡い青や緑が良いっていうな」
「青と緑の組み合わせは個人的に遠慮したいので出来れば統一してください、あとあまり寒々しい色だと体温が下がってしまうので」
「じゃあ淡い緑か」
「あっ勘違いしないで下さい、別に青が嫌いなわけじゃないですからね。寝具だから遠慮したいってだけです」

なに言って……ああブルーローズのことでも思い浮かべたのか、言われるまで青がアイツのヒーロースーツの色なんて忘れてたけど、そういえば今バニーから俺が緑色を選ぶように誘導された感があるような――
そう気付いた瞬間ブルリと背筋が震える。悪寒からではない昼間のオフィスで感じるには不釣り合いの感覚で。

「さっき虎徹さんが言った通りシーツはよく洗うので……色落ちしないように白がいいですね。なので掛布と枕が緑で……」

俺が買うなら色落ちするような安モンだとでも思っているのか、確かにあんまいいもんは買えないけど別にケチるつもりもない。バニーが包まれて眠るもんなんだから出来るだけ柔らかい優しいものをやりたい。

「あ、僕このグリーン好きです。毛布はそれより少し薄いこの色で……でも現物見ないと解らないですね」

パソコンの画面に映された色を指さしながら、でも現物はもっと違う色かもしれない、肌触りも解からないから店に行って選んだ方が早い。なんて言いながらバニーはパソコンの電源を落とした。もう就業時間も終わっている。
バニーが好きだと言ったグリーンはワイルドタイガーの頭部の角みたいなライトグリーン、ヒーロースーツのように光らなければ落ち着いて眠れそうな色だった。これをバニーが意識して言っているのか無意識で言っているのか解からないけど俺は正直どちらでも良い。

「……枕は、こんな色がいいですね、肌触りも」

そう言ってバニーは俺のシャツの袖と腕の間に指を差し込んで内側から撫でる。この生地なら内側でも外側でも肌触りは同じなのに何故かそうした。くそっコイツ残り二割の可愛い言動をこんな時に使いやがって……もっと二人きりの時、それこそ寝具の上でやってくれたら良いのに、天然だから解ってねえんだ。

「なんだか安心して眠れそうです」

くすりと笑って、グリーンの話をしながらピンクの雰囲気を醸し出すバニーに「ああT&Bカラーだなぁ」と溜息交じりの微笑みを返す。おばちゃんの「仕事しないならさっさと行け」っていう眼差しが痛いけどもう少し辛抱してください!と心の中で平田謝りする。
おばちゃんに申し訳ないのもあるけど、ここら辺でバカ話でもして軌道修正しとかないと変な気分のまま街中を歩く事になるな。

「あとベッドサイドにA4サイズくらいの楓の写真貼ると疲労回復するぞ」
「……イヤですよ、楓さんはイヤじゃないけど誰かに見られてロリコンだと思われたらどうするんですか……それなら貴方が夢を見たっていう女優さんのポスターの方が体裁いいですよ」
「体裁なんて気にしてたら大きくなれないぞバニー」
「貴方は気にして無さ過ぎです!!」
「そんな怒るなって〜騙されたと思って貼ってみろよマジ癒されるから」
「貴方に騙されたなんて僕が思える訳ないでしょ!!それに生放送で楓さんの写真がテレビに映ったら困るのは彼女なんですからね」

なんかデレたこと言われた気もするけど、確かに生放送でアイツの顔が映されたらヤバいな。一度自宅を公開してしまったバニーは寝起きドッキリだと言って突撃されることもしばしばある。なので俺はドッキリの季節になるとお泊り禁止になるから物凄く迷惑だ。

「貴方は入院中に僕の母の写真貼られてもいいんですか?」
「いやそれ勘弁だ……見舞い客に熟女趣味だと思われても困るし。俺お前のご両親に夢の中で怒られそう」
「は?なんでですか?あなた僕の両親から感謝こそすれ怒られるようなこと一つもしてないでしょ」
「……バニー自分で言ったじゃねえか、恋愛なんて若い内に適度にやっておかないと大人になってから覚えたんじゃ性質が悪いものになるとか、悪い男にハマって抜け出せなくなる……とか」

あれって自分と俺のことを言ったんじゃないのか?それで楓が自分みたいにならないよう心配してたんじゃないのか?

「それでも僕が幸せならいいじゃないですか、いくら父さんと母さんでも恋愛についてとやかく言われる筋合いはありませんよ」

そんなことをこんなとこで大真面目に言われても……折角、変な気分を払拭しようとバカ話を始めたのに愛しくて切ない気持ちでいっぱいだ。

「だから虎徹さんも、もし楓さんがグレて不良仲間と付き合うようになっても頭ごなしに否定しちゃいけませんよ、虎徹さんから見て悪い友達でも楓さんにとっては大事な友達なんです」
「お前なんでさっきから楓の将来についてそんな悲観的なの?」

まあいい感じに愛しくて切ない気持ちも台無しになったしそろそろ帰ろうか。バニーのついでと言ったらなんだけど楓の新しいベッドでも見てみようかね、アイツまだ子供用の使ってるし。……別にグレる心配なんかしてねえよ?

「虎徹さん楓さんに電話するんでしょ?」
「お、わかってるねバニーちゃん」
「わかりますよ、これだけ楓さんの話してるんですもん、ただ楓さん今学校じゃないかな……」
「ああ、だから夜にな」
「……」
「バニーちゃん?」

急に黙り込んだバニーに首を傾げながら近づくとツンと拗ねたようにそっぽを向いてしまう。

「ああ今日は折角あなたが同じ家にいるのに、僕は買ったばかりの枕を一人で濡らすことになるんでしょうね」
「……」

なあ、バニー何度も何度も変な気分を再来させるようなことを言うなよ……おじさん今日お前に振り回されっぱなしだわ。

「そんなお前も可愛いけどなバニー……?」

そう言いながらキャスター付きの椅子を引き寄せると、そっぽを向いていた顔が俺の瞳を真っ直ぐ見つめて。兎の鼻先がひくりと動く。

「俺はそれよりお前と二人で新品のシーツを濡らす方が好きだなあ」
「……奇遇ですね、僕もです」

バニーが椅子から少し腰を上げて俺の肩に顎を乗せる。今度は虎が牙を剥いて笑った。

「――深い緑に沈むのは貴方のいない夜だけで充分です……今夜は一緒に真白の海で泳ぎましょう?」

耳元で囁かれた台詞は詩情的かつ扇情的で、お前よくもまあ俺のこと“悪い男”なんて言えたもんだな?と攻めてやりたい。

「ああバニーお前が望むなら俺は毎夜だって……」

バァン!!

「「ひぃ!?」」

大きな音に二人とも肩がビクッと震えた。顎を乗せ合っていたから俺は危うく舌を咬むところだった。

「……アンタ達いい加減にしなさいよ」

最後の最後に俺の変な気分を壊してくれたのは、我慢の限界に達したおばちゃんの机に書類を叩きつける音だった。

「「す、すみません!!」」

おばちゃんの鋭い眼光にあてられた俺らは慌てて荷物を掴むと脱兎の如くオフィスから逃げ出す。

「僕の車でいいですか!?」
「おう!」

廊下を出ても何でか走るのが止められなくて自然と声を弾ませながら喋ることになった。

「そ、そのまま僕の部屋に戻ってもいいですか!?あ、明日も休みなので明後日うちから会社に行くことになりますけど!?」
「え?あ、良いぜ!!」

と、半ば勢いで今夜と明日の夜のお泊りが決定してしまった。うん、勢いって大事だ。でもバニーは最初から誘う気だったかもしれない、こんな素直に言えたことにホッとしたのか楽しそうに笑ってる。コイツが笑うと俺も楽しくて笑える。

でもまだ俺たちのホワイトデーは始まったばかりだ。コイツのホワイトデーの想い出を楽しいものにする為にはこれからが肝心。とりあえずバニーの気に入るとびっきりのプレゼントを用意してやって――
昼も夜も美味いもの食べて、真新しい寝具に包まれて……素敵な朝を迎えような?

「……来年は」
「ん?」
「バレンタイン、期待してて下さい……」

消え入るような小さい声で言った後、急にスピードを上げたから今バニーがどんな表情してるか解からないけど、斜め後ろから見える耳は真っ赤だ。

「おう!楽しみにしてるぜ!!」

ああもう本当、どうしてこんな時に限って可愛いこと言うかな!?ウチの兎ちゃんは!!


* * *


数ヶ月後、バニーの寝起きドッキリが生放送で流された。緑色の枕をギュっと掴みながら泣き腫らしたあどけない寝顔がシュテルンビルド中に放送された。
早朝だというのに高視聴率をマークしアニエスは大喜びしたが、俺の元には何故かバニーファンから抗議のお便り殺到した。バーナビーを泣かすなって……誰だよ、バラした奴。
仕方ないからシルバーに一軒家を買って一緒に棲むことにした。
そこには二人で選んだ楓用のベッドも置いてある。


――貴方を信じた刹那から、此処はこの世界で唯一“死んでもいい場所”だから
たとえ世界で一番危険な場所になっても、僕は安心して眠れるでしょう……――

そしてさらに数ヶ月後、バニーと俺の自宅写真集が発売された際、緑のベッドに寝ころんだ二人の写真にはそんなアオリ文が付けられた。誰だよ、考えた奴。

此処はコイツの死んでもいい場所じゃない、世界で一番幸せになれる場所だろう――






END



オマケのボツ話
ボツった理由⇒個人的にバニーさんがヒーロー業から離れるっていう想像がつかないから


とりあえず数年後設定です。

虎徹さんは現役ヒーローです。

第二の能力に目覚めててもいい(適当)直感よくなるとかシールド張るとか役に立ちそう系。

バニーさんは片想いこじらせて虎徹さんの元から逃走してます。

音信不通・行方不明扱い。

市民の間ではバッシングに耐え切れなくなったんだろうという見解ですが実際はただの恋煩いです。

SBから離れたバニーさんはハリウッド的な街で偽名を使いスタントマンを始めます(割と天職)

普段は地味兎ファッションです。

あの風貌なので「君ならアクションスターも目指せるよ!!」と誘われることも多いですが「目立つの好きじゃないので」で躱します。

新しい恋でも初めてみようかと思うけど虎徹さんが忘れられずに恋人いない歴=年齢を更新中、いっそ自棄になりたいお年頃。

一方、虎徹さんもなんとかヒーロー続けてますがプライベートは呆然自失状態。

バニーさんのこと『失ってやっと気付くそれはかけがえのないもの(@ELT)』状態。

自分のことなので多分バニーさんを悶々と想う虎徹さんで一話分くらい使うと思われます。

そんなある日、アントンさんか村正さんあたりから「気分転換に映画でもどうだ」と誘われます。

はい、フラグですよ!お嬢さん!

大方の予想どおり、その映画にスタントマンとして参加してるバニーさん。

ぼーっとしながら映画を観てた虎徹さんですがバニーさんが活躍するスタントシーンになった瞬間目がカッ!<●><●>

「え!?今の体格、立ち姿、身のこなし、バニーじゃね!?」

それだけで解かるなんて凄いよ虎徹さん!!

エンドロールにバニーさんの名前は書かれていませんでしたが(どうせ偽名ですし)スタント事務所の名前はばっちり記されてました。

調べた結果、やっぱりバニーさんだと発覚!おめ!

それから色々あって虎徹inハリウッド的な街、金銭面はネイサンが全面協力。

ワイルドにバニーさんを連れ戻しにかかります。

ところでバニーさんの居住は職員寮(二人部屋)だけどワイルドタイガーグッズであふれかえってたりしてる痛いお部屋です。

それを許容してくれる同室のモブ(苦労性の良い人)に心を拓いて、ずっと好きだった人(虎徹)の話をしてたりします。

モブもちゃんと彼女(有名女優)いるのでモブ兎にはならないけど、仲は凄くいいので虎徹さんと再会した暁には嫉妬対象になります(どこまでも苦労性)

自分のことなのでここでモブと彼女のロマンスを重点的に書きたい病が発生すると思われます。

すったもんだありますがモブと彼女のお陰でコテバニもくっ付きます(彼女も良い人)

全てが上手くいったかに見えたその時、大きな事件が起こります。

モブやその彼女も巻き込まれます。

「そんな……どうしよう……」「しっかりしよバニー!俺達はヒーローだろ」「虎徹さん(ハッ!!)」みたいな〜

虎徹さんやスタントマン仲間(ネクスト)と協力して事件を解決(頑張ってアクションシーン盛りだくさんにしたい所)

僕の転職はやっぱりヒーローだ!と気付くバニーさん。

そして既にヒーローのいるSBよりもこの街の方にヒーローが必要だと思い到ったバニーさん。

「僕、この街でヒーローTV作ります!!」「そうか!俺も手伝うぜ!!」みたいな〜

そんなこんなでハリウッド的な街でバニーさんは第二の、虎徹さん的には第三の人生を歩むことになりました。

んでもってラストシーンが何故はモブの結婚式です。

……ひょっとして真のボツ理由はモブが目立ち過ぎるからなのでしょうか……

でもまあそんな感じの妄想でした。

おそまつ様です。

それではハッピーホワイトデー♪