匿名様からリクエスト


*受け、攻めに分かれた対談形式

*おそチョロ/カラトド/一十四

*『お互いの好きな所、嫌いな所』『一番可愛いor格好良く見えた瞬間』


楽しそうなお題ありがとうございます!みんな可愛くて格好良いのでどちらも書かせていただきますね

【攻め組】


おそ松(以下:お)「なにこの空間?いつも通り実の無い一日を過ごして、六つ子全員さぁ寝るぞってなった瞬間に飛ばされたんだけど、この炬燵と蜜柑とストーブと飲み物が置いてあるだけの白い部屋いったいどこなの?あ、トイレマークが付いたドアもある」

一松(以下:一)「おそ松兄さん説明口調ごくろうさま」

カラ松(以下カ)「しかし本当にここはどこなんだ?」

一「あ、なんか炬燵の上部がウィーンって開いて中から小さいヤシの木みたいなのが伸びてきた」

お「お前もたいがい説明口調だと思うけどな」

カ「ヤシの木を小さい聖澤庄之助のロボットが登ってるぞ」

お「なにコレどっかで見た事ある」

一「なんで聖澤庄之助なんだろ?エスパーニャンコでいいじゃん」

お・カ「そういう問題か?」

一「あ、なんか喋るみたい、黙れクソ松」

お「そうだなちょっと黙って聞いてみよう」

カ(なんで俺だけ……)

聖「ココは“質問に正直に答えないと出られない部屋”だべサ」

お(似非っぽい方言で話しかけてきた)

カ(なんだその部屋)

一「なんだよその部屋、意味解んねえ」

カ(黙れって言った奴が一番に喋った!?)

聖「今からオメさんらには恋人の“好きな所・嫌いな所・一番可愛いく見えた瞬間・一番格好良く見えた瞬間”を語り合ってもらうべ」

お・カ・一「はい?」

聖「正直に話さねば元の場所さ戻れねえから、がんばっぺな」

お「は?ってオイ!?」

カ「爆発した……」

一「やっぱりエスパーニャンコじゃなくて良かったわ」

お「……あーーまあいいや、とりあえず他に手立てがねえから言われた通り話すぞ」

カ「そうだな」

一「しかたないね」

お「俺も他の二組がどうなのか気になってたところだし」

一「うぜぇ」

お「うぜぇって酷い!!お兄ちゃんにそんなこと言っちゃう!?そんなこと言ったらお前のカラ松やトド松への態度の方がよっぽどウザいからね!!」

カ「トド松の好きな所か……」

お「お前はお前でほんと人の話聞かねえな」

カ「末っ子なところ」

一「え?」

お「ああなんとなくわかる、俺もチョロ松の三男なとこ好きだわ」

一「え……?」

お「あ、勘違いすんなよ?別に肩書きとか関係性とかそんなんで好きになったわけじゃねえから」

カ「二人とも知ってるだろうがアイツは自分が末っ子で甘やかされていて可愛がられているという自覚がある、その末っ子の立場を最大限使って兄達に甘えているし、外でも末っ子力を使って女性からちやほやされている」

一「それのどこが可愛いのか解んねえ、あざとくて強かなだけじゃん」

お「んなこといって一松もトド松が甘えてくると満更でもなさそうだけど?」

一「あれはだいたい十四松とセットになってくるから……アイツら二人でいると可愛さ倍増するんだよ」

お「うん、わかるわかる餡子に塩入れたら余計甘く感じるみたいなな」

一「なんなんだろうな、単品で甘えてくること滅多にないから多分トド松わかっててやってんだろうけど、それでも可愛いんだよあの六男」

お「アイツがよく甘えてんのってチョロ松と十四松じゃない?俺もゲスい話を振られることあるけどそこまで頻繁には甘えられねえな、チョロ松に甘えにいってるアイツ見てると可愛いって思うけど……」

カ「兄貴それはトド松が可愛いっていうよりトド松を甘やかしてるチョロ松が可愛いんじゃないか?」

お「あーそうかもなあ、一松もトド松とじゃれ合ってる十四松を可愛いって思ってんだろ、勿論トド松のことも弟として可愛いしな」

一「そうかも……」

カ「話を戻すが、俺はアイツが末っ子なところも好きだが、アイツが末っ子ではなくなる瞬間が好きなんだと思う」

一「ん?」

カ「チョロ松に言われたが俺は時々周りが見えなくなっている時があるらしい」

一「ああ、お前たまに腹立つくらいコッチをスルーしてくることあるよな、ていうか常に」

お「兄弟間でコイツの扱いの悪さが年々エスカレートしてった要因の中にそれもあるよな」

カ「そんな時に引き戻してくれるのはトド松なんだよ、アイツがあざとさとか強かさとかかなぐり捨てて俺に自分を見てもらおうと必死になるんだ」

一「……あの辛辣なツッコミをそこまでポジティブに捉えられるなんて……」

カ「それで俺はアイツに愛されてるんだなと感じる、最近じゃわざと無視して観察したりしているが面白いぞ」

お「MなんだかSなんだかわかんねえよ」

一「だからサイコパスなんだろ……え?アイツどうなんの?」

カ「そうだな、まず最初は普段通りニコニコしながら名前を呼んでくるんだ、この時点でまず可愛い」

一「いや、それくらいだったら俺もされてるから」

お「相手がカラ松だからって張り合うなよ、十四松から誤解されるぞ」

カ「それに生返事を返していると拗ねたように頬を膨らませる、それも可愛いし、そんな俺から離れることもせず傍でスマホ弄りだすところも可愛い、たまにチラチラ横顔を見て顔を赤らめた後に自分で恥ずかしそうにしてるとこも可愛い、心細そうな顔をしてこっちに聞こえるか聞こえないかって声で「からまつにいさん」って呼んだ後に自嘲の笑みを零すのも可愛いし、それでもなおほっとくと「もう!僕にそんな態度とって嫌われないのカラ松兄さんだけだからね!」とか怒りながら叩いてくるのも可愛い、アイツの本気の拳はあんなもんじゃないから多分その時も手加減してるんだろうなと思うと本当可愛いし、抱き締めてやったら「やっぱ嫌い……」って言いながらおずおずと手を回してくるのも可愛い」

お「もっと早く抱きしめてやれよ、可哀想だわアイツ」

一「いや放置プレイだと思えばアリかもしれない……十四松はしてくんないだろうな」

お「そりゃ十四松はお前に構ってもらうの大好きだからなぁ」

カ「好きな所は末っ子として皆に甘えてくるとこと、そうやって俺の前じゃ平静を保てなくなるとことだな、一番可愛く見えた瞬間も同じだ。冷めてて要領がいい奴が俺にたいしてだけ不器用になるなんて最高じゃないか」

一「コイツ鈍感な男じゃなかったのか、計算だったのか、恐ろしいわ」

お「天然なところも本物だと思うけどなあ、トド松の言う痛いの意味わかってなかったし」

一「わかってたら治してるだろ……いや、痛くないコイツなんて想像つかねえけど」

お「だろ?だから俺はコイツはコイツのままで良いって言ってるのにトド松は納得できてないみたいで」

一「まぁ人のこと無視するとこは切実に治して欲しいけどな」

カ「さっきから何コソコソ話してるんだ?」

お「うんにゃ、別に、それより格好良いと思ったとこは?」

カ「そうだな女子向けの小物売り場に平然と入って行ける所は男前だと思う、ゴキブリに殺虫剤ぶっかけるところも、おそ松と一緒にゲスいことを企んでるとこもある意味男らしくてイイと思うんだが、参謀役はたしか俺だった筈……」

お「アイツ女子ウケしそうなもの好きだよな、だから女とも話が合うんだろうと思うけど」

一「小狡いことならアイツの方がよく思いつくじゃん、本格的な悪だくみだったらカラ松兄さんかチョロ松と話合うけどさ、金儲け関係でアイデアがぽんぽん出て来るのはアイツだろ?」

カ「まあな……」

お「そう言われると俺ら本当クズみたいだな」

一「クズでゴミだよ、うちの六つ子は……まあその中で一番は言わなくてもわかるけど」

カ「お、俺のことか……?」

一「ちげぇよ馬鹿!!」

お「はいはい、そんな自虐的な一松くんは十四松のどんなとこが好きなんですかー?」

一「その前になんで俺の恋人が十四松ってバレてんの?」

お・カ「十四松に聞いたから」

一「……」

お「アイツ可愛いねえ、酒飲ませたら、ずっと一松が好きだの一松が優しいだの一松がカッコイイだの一松に可愛がられるニャンコが羨ましいだの言ってるよ」

カ「お前のが先に酔うから記憶ないだろうが、酒の席でずっと十四松を膝に乗せて愛を囁き合ってるぞ」

一「あの十四松に酔っぱらうまで飲ませるなよ!!」

お「悪かったって、でもアイツの酔う理由ってだいたいお前が絡み酒してくるからだぞ?お前のすすめる酒を断れる奴じゃないし、お前が他の奴に酒をすすめてるのを見ては妬いて余計飲む量が増える」

カ「トド松に慰められに行ってる十四松を見て妬いたお前がさらに絡んで飲ませる、という負の輪廻が起こっているな」

一「……」

お「で?十四松の好きなとこは?」

一「素直なとこ、俺があんま感情を表に出すの上手じゃないから」

カ「そうか?」

一「……」

お「無言のまま炬燵の下で蹴んな、俺にまで当たってる」

一「ごめん、おそ松兄さん」

カ「え?」

一「とにかく十四松って好意とか真っ直ぐ示してくるし、やりたいことがあったら素直に言ってくるんだよ、そんで無理だって言ったら妥協して俺と一緒にできることを提案してくんの、一緒に野球はできないけど素振りの重りにはなれる……とか」

お「あれって妥協から生まれたことだったの?SMプレイじゃなかったの?」

一「俺だったら俺みたいな面倒くさい奴と付き合うの御免だけど、アイツは文句言わずに俺の好きなことさせてくれるし、自由に行動してるように見えていつも俺の気持ちを尊重してくれる」

カ「その分お前も十四松には優しいし、よく世話をみてると思うよ」

一「……とにかく、そういうとこが好きなんだ。可愛いと思った瞬間は、昼寝してるときにいつの間にか横で寝てたとこと頭撫でたらヘラヘラって笑顔になって俺の名前を呼んだとこ、カッコイイのは他人の為に一生懸命になってる瞬間と、たまに袖をまくってるときに手を見ると肉刺とか出来てて野球頑張ってるんだなって思って褒めてやりたくなる」

お「こうして聞いてると十四松ってホント優しいし天使だな……えげつない行為に加担させるの申し訳なくなってくるわ、やめないけど」

一「でもその肉刺を舐めてやったときに変な声出すのは可愛いと思う」

カ「おい、いい話だと思ったのに最後」

一「さ、残るはおそ松兄さんだよ?あるチョロ松兄さんに好きなとこなんて」

お「あるよ!失礼だなお前」

カ「アイツはしっかりしてて下の弟たちの面倒もみるイイ三男だよ」

一「そういうの本来なら長男次男の役目なんだけどな」

お「うん、だから俺アイツが三男してくれてんのスゲエ助かる、一松や十四松やトド松が弟でいてくれんのもチョロ松のおかげだと思うし」

一「……別にチョロ松兄さんだけじゃなく上三人がいるから弟をやれてるって思ってるけど?俺たちは」

お「一松ぅうう!!!今日なんで素直なの!?素直に喋んなきゃ家に帰れないから!!なんでもいいけど兄ちゃん嬉しいぞ!!」

カ「一松……」

一「もう、そういうのいらないから……で?おそ松兄さんがチョロ松兄さん好きなのってやっぱ三男だから?」

お「あーまあな、勿論それだけじゃないよ、なんだかんだで俺のことほっておかないとことか、常識人になりたいと思ってる癖に俺の女房ポジションだけは絶対に手離さないとこも好き」

カ「たしかに俺が参謀役に収まった時にそういうようなとこ言ってたな」

お「え?なんてなんて?」

カ「それはアイツに口止めされてるから秘密だ」

お「ちぇーまぁチョロ松の考えてる事なんてだいたい想像つくけどな、チョロ松も俺の想ってることだいたい解ってくれてるからアイツの傍には安心していられるんだよ」

一「ふーん、熟年夫婦みたいだね」

カ「しかもいまだ倦怠期は来ず」

お「そりゃあ二人ともまだまだ現役ですもん、可愛いと思う瞬間はやっぱりセッ」

カ「オイ!!」

一「なに一人だけ下ネタぶっこもうとしてんだよ、殺すぞ」

お「えーー?だってカラ松も言ったじゃん恋人の一番可愛い瞬間って俺のことで頭ん中いっぱいになってる時って、それが俺にとっては最中ってだけで」

カ「いやアイツは常にお前のことを……いや就職とか将来とかアイドルとか他の兄弟のことを考えてるな」

お「だろ?そんなアイツが俺のことだけ見てるってだけで興奮すんの、チョロ松も昼間はチェリーボーイだけど夜はガラナボーイだから……まあ昼夜問わずヤッってっけど」

カ「お前……俺の弟に」

一「俺の兄に……」

お「ええ!?俺だってお前らの兄なんですけど」

カ「あんま無理させるなよ、アイツも多分自分は体力と丈夫さには自信があってキツイなんて言い出しにくいだろうから」

お「いやそれはトド松だけだから、チョロ松は文句タラタラだからね、無理させたら俺が凹むくらい言ってくるからね!!?」

一「ていうかいつから下ネタ解禁になったんだよ」

カ「そういえば嫌いなところを話してなかったな、アイツの場合は俺の相棒ポジションだったからか外に出かける時も愛を語らう時も先にへばったら相棒失格だとばかりに疲れた所を見せない、のに、そのあとこっそり十四松へ「十四松兄さん疲れたぁ〜僕もうカラ松兄さんみたいな体力オバケになんてついて行けない!癒してぇ」って甘えに行く、甘えるならその時に俺にしろ」

お「いつもどんなデートしてんだよ」

一「セクロスのことを愛を語らうって言うな、気持ち悪い」

カ「映画を見たりトド松の買い物に付き合った後でカフェに行ったり、釣り堀に行ったあと公園を軽く散歩したりと、まあ普通だ」

お「釣り堀は普通デートコースじゃねえから、あ、だからアイツ俺とお前が釣り掘行った時ついてきたんじゃね?デートコースだと思ってる場所に他の男と行ったら気になるだろ」

一「その公園を散歩ってとこが気になる……お前とだったら相当ハードなんじゃ……」

お「でもトド松言ってたよ?カラ松のデートはカラ松がちゃんとエスコートしてるから楽しいって」

カ「そ、そうか……」

一「とにかく、カラ松兄さんのトド松の嫌いなとこは十四松に甘えすぎるとこだな、うんお前心狭い、あんなの小猫たちの毛繕いじゃねえか」

お「お前は自分の弟達をどんだけ可愛い生物だと思ってんだ……ていうかカラ松はトド松が女の子と遊ぶのはいいの?兄ちゃんとしてはそっちの方が気になるんだけど」

カ「別に構わないさ、アイツも男だし、俺もカラ松ガール探しは続行中だからな」

一「このクズップルが」

お「ま、トド松は草食系に見せかけた肉食系に見せかて実は奥手っていうキャベツでキャベツを巻く系男子だからな、安心か」

一「女友達いなくて童貞よりもあんだけ女友達いて童貞って方が恥ずかしいよな」

カ「まあそう言うな、十四松に甘えるとこもトド松への不満というより恋人から弱みを見せてもらえない自分が不甲斐無くて嫌なんだ。人懐こいところも女の子好きなとこもトド松の個性の一つだし、結局は好きだよ」

お「ふーん……ごちそうさま」

カ「そういうお前らは恋人に嫌いなとこはあるのか?」

一「俺は……たまに奇行について行けない時もあるし、誰に対しても優しいとことかあんま面白くないけど、あれも十四松のいいとこだと思ってるし、特にないな」

お「お?いいねえ、チョロ松は、趣味は理解できないしダサいし、昔みたいに何でも俺に賛同してくれなくなったし口五月蝿いし、まあ他にも細かいイヤなとこ言い出せばキリがねえけど、そんなのすぐに忘れちまうくらいアイツは俺の為に尽くしてくれるから気にならないな」

カ「なんだ、結局お前らも特にないんじゃないか」

一「フンっいいだろ別に」

お「いいだろ?別に、さ、これで無事に帰れるだろ」

カ「ああ」

一「あ、また聖澤庄之助が出てきた」

聖「ご苦労様、おまさんら攻め組は追加で質問がきてるから休憩挟んでちょっと居残りダベな」

お・カ・一「はぁあああ???」


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【受け組】


十四松(以下:十)「ヒジリサワショウノスケダー!!」

トド松(以下:ト)「わー!抱き付きにいかないで十四松兄さん!!壊れちゃう!!」

チョロ松(以下:チ)「なんなの!?もう急に変な部屋に飛ばされたと思ったら炬燵からヤシの木が出て来て小さい聖澤庄之助ロボットが登ってきたかと思うと十四松が抱き付いていくし!!」

ト「兄さん説明口調ごくろうさま!十四松兄さんストップだよ!!」

十「らじゃー!」

チ「ふふふ、一つの空間にツッコミが二人もいるっていいなぁ……」

ト「なに感動してんのチョロ松兄さん!?たしかチョロ松兄さんいると安心するけどね!十四松兄さんと一緒だと癒されるけどね!!」

十「トッティ!!僕も同じ“兄さん大好き”なチョロ松兄さんとトド松といると仲間って感じで嬉しい!」

チ「誰が兄さん大好き仲間だーー!!」

ト「痛ッ!!なんで僕が殴られんの!?」

十「チョロ松兄さん、おそ松兄さんのこと大好きじゃないの???」

チ「うう……」

ト「僕はカラ松兄さん大好きだよー!十四松兄さんもチョロ松兄さんも兄さんたちみーんな大好きぃー!!」

十「僕も兄さん達もトド松も好きーー!!」

ト「うれしいーー!!」

チ「くっ……うちの弟たちがあざとい、一方はわざとだと解っているのに可愛く見えてしまう……」

ト「チョロ松兄さんは僕らのこと好きじゃないの?」

十「兄さん……」

チ「ああもう!はいはい好きですよ!大好きだよ!!これでいい?」

ト「じゃあ、おそ松兄さんのことは?」

チ「それより話を進めない?聖澤庄之助ずっと待ってくれてるよ」

ト「え?話終わるまで待っててくれたの?優しい、昔のアニメの悪役みたい」

十「ヒジリサワショウノスケーー!!」

ト「だから抱き付きにいっちゃ駄目だってば兄さんーー」

聖「ココは“質問に正直に答えないと出られない部屋”だべサ。今からオメさんらには恋人の“好きな所・嫌いな所・一番可愛いく見えた瞬間・一番格好良く見えた瞬間”を語り合ってもらうべ。正直に話さねば元の場所さ戻れねえから、がんばっぺな」

十「へ?」

ト「なんか一気に要件を済ませて爆発しちゃったね」

十「ヒジリサワショウノスケェ……」

チ「ニューおそ松兄さん……」

ト「……なにその聖澤への謎の思い入れ、ちゃっちゃと語って帰るよーー明日早いんだから早く帰りたい」

チ「お前明日早いの?なに?デート?相手カラ松?」

ト「……まぁ」

チ「カラ松が相手だとお前疲れるだろ?主にツッコミ疲れ、お前他の奴には口でつっこむのにアイツ相手だと手が出るしねえ」

ト「う、うるさいな!しょうがないじゃん!!カラ松兄さんが急にこっちがビックリするようなことしてくるんだから!!」

十「それにデート中にあんま「痛い」って言うとカラ松兄さんすぐ帰ろうとするから、あんまり口は出さないようにしてるんだよね?」

チ「あとデートの最後にしてくるチューも長くて腰くだけになっちゃうんだっけ?かわいぃねえ」

ト「ちょ、おそ松兄さんみたいなこと言わないでよチョロ松兄さん?夫婦だから似てくるのかもしれないけど!!」

チ「誰が夫婦だーー!!」

ト「ゴフゥ!!……ごめんなさい……」

十「でもチョロ松兄さんちょっと嬉しそう、夫婦って言われて」

ト「当ったり前でしょ?チョロ松兄さんずっとおそ松兄さんの女房ポジション狙ってたんだから」

十「チョロ松兄さんおそ松兄さんのキャッチャーなの?」

ト「うん、そうそう」

チ「そうそう、じゃねえよ!!」

ト「さてではどんどん聞いて行きましょう!チョロ松兄さん、おそ松兄さんの嫌いな所は?」

チ「え?そっから?」

ト「面白いとこは後にとっといた方がいいんだよ」

チ「そうだなぁ……がめつい所は昔と変わらないから慣れたし、働かないのは皆一緒だし、一番イヤなのは何でも一人で背負い込もうとするとこかなぁ」

ト「あ、なんかいい話系になってきた」

チ「そりゃ昔はおそ松兄さんが六人の代表でさ、なに言われんのも“おそ松たち”って呼び方だったけど、今はみんな個性が出て来て他の人もちゃんと僕らの見分けつくようになってきたでしょ、だからさおそ松兄さんが僕らの問題を自分の事みたいに考える必要もないし、なんでも協力してやろうなんて思わなくていいと思うんだよね、ちょっと冷たいけどさ、そっとしておいた方がいい問題だってあるわけだし」

ト「うーん、まあね」

十「でもそこがおそ松兄さんのいいとこだよ」

チ「それは解ってるよ、兄さんはチャランポランに見えて兄弟のことをちゃんと見てるし、飄々としながら皆を助けてくれるって」

ト「んーーでも、それはコッチとしては悔しいとこでもあるよね、カラ松兄さんも次男だからか似たとこあるけど」

チ「一松は十四松に対してだけそういうとこあるよね、でも十四松はそこが嬉しいんでしょ?」

十「……うん、だから僕も一松兄さんが困ってたら僕も同じように困るし、僕が助けてあげたいって思うし」

チ「十四松達は実際それができてるからそのままでいいと思う、でもおそ松兄さんやカラ松の場合は自分が弟を助けといて弟に助けられてくれないから僕らはイヤなんだよ、もっと頼ってほしいんだ……六つ子の弟としても恋人としても」

ト「でもさチョロ松兄さんのことは結構あれで頼ってると思うよ、僕は兄さん達に甘えてばっかだけどチョロ松兄さんは弟たちの面倒よく見るし責任感だって強くて、弟からすれば居てくれるだけで安心する、おそ松兄さんもカラ松兄さんもチョロ松兄さんがいるだけで助かってると思うよ」

十「うん、それにチョロ松兄さんがいるとおそ松兄さん僕らしかいない時より伸び伸びしてる」

ト「きっとチョロ松兄さんはおそ松兄さんにとって安心して背中を預けられる相手なんだろうね、昔から」

チ「お前らぁ……」

ト「もう泣かないでよ、質問はまだ残ってるよ?可愛く見えた瞬間と格好いく見えた瞬間は?」

チ「……可愛く見えた瞬間は……認めたくないけど、僕が求人誌読んだりにゃーちゃんのCD聴いてる時に構ってくれぇって寄ってくる時……マジ邪魔だしマジ鬱陶しいんだけどマジ鬱陶しいんだけどたまにちょっと可愛いく思えんだよ!なにあの人もう成人してるのに構ってちゃんとか!後ろから抱き付いてくるとか!!お前は彼氏か!!」

ト「彼氏だよ」

十「一松兄さんもニャンコたちと遊んでるとき僕も構ってほしいって言ったら僕のこと可愛いって思ってくれるかなぁ」

ト「十四松兄さんはいつでも可愛いよぉおお」

チ「かっこいいのはやっぱり皆のお兄ちゃんしてる時かなぁ……あんな不真面目に見えて実は真面目に弟たちのことを考えてるとか凄くかっこいいよねー流石僕の兄さん……あとさ昔からあんま変わってないとこも周りに流されてないっぽくて格好よくない?僕は凄く嬉しいんだけど皆どうなの?嬉しいよね?だって昔の大好きだった頃のまんまのおそ松がいるんだよ、そりゃカラ松や一松みたいに変わってくのもいいと思うし正直おそ松兄さんがこれからどんな風に変わってっても好きな自信あるけどさ、大好きな人がずっと変わらずにいてくれるなんて凄く幸せじゃん、でもさ見た目や仕草は確実に大人っぽくなってんだよ、子供の頃はしなかったろう表情とか視線とかで僕に見せてくれてさ、もうそれが格好よくって堪らない!!おそ松兄さんセクシー過ぎるよ!!常に触れてたい常に触れられていたい!!」

十「どうしよトド松……チョロ松兄さんがデレデレだ。びっくり」

ト「うーん……やっぱ兄さん大好き仲間しかいないとこだから油断してるんでしょ、正直に言わないと帰れないって言われたし」

チ「さて、僕がこんだけ語ったんだからお前らも同じくらい語るよね?十四松?トド松……?」

ト「う……はい」

十「じゃあ今度は僕の番ね、一松兄さんの嫌いなとこはすぐ自分の事ゴミって言うとこ、僕は一松兄さんがゴミでも好きになるけどさ一松兄さんゴミじゃないじゃん、僕を撫でてくれる手はあったかくてやさしいし、ぼさぼさの髪は陽に当たると毛先がキラキラして綺麗なんだ!!ゴミなんかじゃない、あと嫌いなとこっていうか不思議なのは絶対Sのでいた方が似合ってるのにMなとこ!Mでもいいけど僕はあんま兄さんイジメたくないし他の人にもイジメられたくない、ていうか怒ってる時の鋭い目とか怒鳴った時の声とかカッケーのに勿体ないSになればいいのに、ああでも怒らないでいつも楽しい気分でいてほしいな、でも兄さんが楽しい気分でいてくれてる時で僕が兄さんで素振りしたりカラ松兄さんにスルーされてたりトド松から毒舌浴びてる時なんだよね、だからしょうがないなって思う」

ト「あああ十四松兄さんマジ天使ぃぃいい」

チ「いやいやこれ天使か?ていうかカラ松とトド松にはちゃんとムカついてその後できっちり制裁受けてるからな一松、アイツがMなのってお前とトト子ちゃん限定だよ多分」

十「可愛いなって思うとこはね、丸くなって寝てるとこ、日向で寝てるんだけどね寒いのか布団を手繰り寄せようと手を動かしてるとき可愛いの、だから僕が隣で寝てあげるんだ。そしたらぎゅって抱きしめてくれんの」

ト「ああ兄さん達が可愛いよぉお」

チ「これは同意」

十「そのあと僕も一緒に寝ちゃうんだけど、いつもトド松がブランケットとか持ってきて上にかけてくれるでしょ?僕らが目を醒まさないようにニャンコ達に「しー、今ね兄さん達お昼寝中だから起こしちゃだめだよ?たまには僕と遊んでほしいな?だめ?」って聞いてるのが聞こえて、二人で幸せだなぁって笑うの」

チ「お前も可愛いかよ!!」

ト「痛い!だからなんで殴るの!?ていうか兄さんたち起きてたの?教えてよー」

十「格好いいなって思う時は……ほんとは内緒にしときたいんだけど帰れなくなるから教えてあげる、えっと一松兄さんはね、本当はとっても兄弟想いの優しい人なんだ、自分には兄弟しかいないって思ってるからかもしれないけどね、おそ松兄さんが落ち込んでたら猫を預かってもらって癒してもらうし飲みに連れてってもらったりして傍にいるでしょ、カラ松兄さんが知らないうちに怪我してたら心配して理由を聞くし……カラ松兄さんが格好付けたら殴るけどね、チョロ松兄さんが忙しいそうにしてたらそっと僕に言って一緒に手伝える時は手伝って手伝えない時は邪魔しないように家から出てくでしょ、僕は一松兄さんがいればいつも元気だし寂しくないんだけど、トド松が寂しそうにしてたら凄く心配するの、原因がカラ松兄さんだったらカラ松兄さん殴るし……そういうとこ凄く尊敬する」

ト「どうしよう一松兄さんも天使だった……ただカラ松兄さんが二回も殴られてる……そこは尊敬しなくていいと思うよ」

チ「あの一松から心配されるレベルのカラ松とトド松……」

ト「それ僕とカラ松兄さんと一松兄さんと一松兄さん好きな十四松兄さんに失礼だからね!?」

チ「さ、次はトド松の番だよ、カラ松の嫌いなとこは?」

ト「嫌いなとこ……えっと痛いとこは治して欲しいけど、そこ治して女の子からモテちゃったら困るから最近はあのままでもいっかって思うようにしてる、僕といて良い雰囲気の時に痛いことされたらヤダけど」

チ「……アイツのことモテるって思ってるのお前だけだと思うよ」

ト「そうかな?学生時代とか兄さん結構人気あったと思うよ?僕の女友達はみんな兄さんのこと痛いけど面白いって言ってたし、本人年上好みだったから意味ないけどさ」

チ(トド松はカラ松の話してると最初は愚痴でもだんだん褒め言葉になるからなぁ、それ聞いてたら好感度上がるでしょ)

十「類友!」

チ「そうそれ」

ト「へ?」

チ「ううん、気にしないで続けて?正直に言わなきゃ帰れないんだから嘘はだめだよ」

ト「うん……解ってるよ……えっとねカラ松兄さんの嫌いなとこは……僕を嫌いになってくれないとこ」

十「へ?」

チ「え?どういうこと?」

ト「カラ松兄さん僕がなにやっても嫌いになってくれないんだ。兄さんの前でつい可愛い子ぶっちゃうけどさ本性は可愛くないって知ってるくせに毎回かわいいって言ってくるし、辛辣にツッコミ入れてるし存在否定するようなことも言ってるのに全然怒らないし、スタバァの時だってカラ松兄さんだけじゃなくて他の兄さん達にも酷いこと言ったのに一週間も経たないうちに許してくれたり、我儘言ってもだいたい聞いてくれるし、金にがめつい所とか見せてるし、皆で悪だくみする時いっぱいアイデア出したりしてるのに軽蔑したりしないし」

チ「そりゃウチの六つ子みんな総じてクズだもん、お前を嫌うくらいだったら今頃アイツ自分含めて全員嫌いになってるよ」

ト「でも僕は可愛いってだけでみんなの役に立ってるとこないじゃん、その可愛さだって紛い物だし、嘘吐きだし、取柄ないし、天然で優しいとこのあるカラ松兄さんには到底釣り合わないよ。今はカラ松兄さんに痛いとこあるから付き合えるの僕だけだと思えるけどさ、今後もし兄さんが痛くなくなっちゃったら誰とでも付き合えるよ、それにもしかしたらおそ松兄さんみたいにカラ松兄さんが痛いまんまでも良いって人が現れるかもしれない、そしたら勝ち目ないのに」

チ「ちょ!?お前どんだけネガティブなの!?っていうかやっぱりこの部屋おかしいのかな?さっきから僕ら正気なら絶対言わないようなこと言ってる気がする……」

十「このお茶になんか入ってたりして」

チ「……」

ト「でも兄さんは僕を嫌いにならないから結局僕を選んじゃうし、僕は選ばれたら嬉しくてカラ松兄さんを拒めないじゃん、カラ松兄さんになら何されてもいいんだから、嫌われたってそれがカラ松兄さんの意思ならちゃんと受け止めるのにさ、僕を嫌いになってくれないカラ松兄さんが嫌い……ううん、そんなカラ松兄さんも好き」

チ「なんかいい話の雰囲気から急にシリアスになったけど、結局嫌いなとこは無いってことでいいの?」

ト「うん……そうなっちゃうかな」

十「可愛いと思う瞬間と格好いいと思う瞬間は?」

ト「うーん、カラ松兄さんはいつも眉毛キリッとしてるじゃん、それが崩れてくしゃっと笑うとことか、おろおろ困ってるとことか可愛いかな……なんていうか演技がかってない時はずっと可愛い。カッコイイのは、やっぱ凄く優しいんだよねあの人、デートの時とかちゃんとエスコートしてくれるし、甘い言葉を沢山言ってくれる……お金ないから安いお店でしか食事取れなくてカラ松兄さん謝ってくるけど僕はカラ松兄さんといるだけで世界一美味しいもの食べてる気分だし、あとねカラ松兄さんてお店で店員さんを呼ぶの上手いんだよ、声がよく通るし店員さんが手が空いてるタイミングを見計らってるからすぐ来てくれる、ほらお店の店員さんに怒鳴ったりする男いるじゃん、あんなこと全然なくてどんな新人さんにも優しく解りやすく注文すんの、そういうとこ本当格好いいと思う、あとドライブに連れてってくれることあるんだけど、カラ松兄さん急いでる時でも信号のない横断歩道でも人が待ってたらちゃんと止まるんだよ、そういうとこも格好いいし、そもそも運転してる姿から格好いいし、格好いいとこ上げてったらキリがないかも」

チ「……お前、僕が言うのもなんだけどチョロいな、カラ松なら何してても可愛くて格好いいって言ってる感じだよソレ」

十「トッティはカラ松兄さん大好きだねえ」

ト「うん……」

チ「じゃあ最後にみんなで恋人の好きなとこ言って終ろうか、今まで散々語った気がすんだけどね」

十「そうだなあ一松兄さんの好きなとこ、いっぱいあるけど一番は一松兄さんが一松なとこ、小さい頃からずっと一緒に居て二人だけの思い出が沢山あるんだ、それを一緒に持ってるのが一松兄さんってとこが嬉しくて幸せ!いつか二人ともおじいちゃんになって、ちょっと前のことも忘れちゃう時がくるかもしれないけど、その時はその時のことをいっぱい楽しめばいいんだよね、俺きっと一松兄さんとだったらずっと楽しいよ、一松兄さんもきっと楽しいと思ってくれる、僕一松兄さんの楽しそうにしてる時の笑顔が大好き」

チ「そうだね、僕もおそ松兄さんと一生一緒にいたいよ、死ぬときも一緒がいいけど……でもおそ松兄さんより少しだけ長生きしたいかな、兄さんのお葬式にさイヤミとかチビ太とかトト子ちゃんとか昔から仲良かった人沢山呼んで兄さん馬鹿な思い出話して、その時にさ皆に言ってやろうと思う、おそ松がどんだけ馬鹿でどうしようもなくても僕はずっと隣にいたんだ!おそ松の全部を受け入れられたのは僕だけだって、なんかさおそ松兄さんをどこを好きっていうか、僕にとっておそ松兄さんが生きる理由なんだろうね、でもそれくらい大好きなんだよ……解りにくいかな?」

ト「ううん、それ凄く解る、僕だってそう言ってやりたい気持ちがあるけど、やっぱりカラ松兄さんには結婚して家庭を築いて人並みの幸せを持ってもらいたいなとも思うんだ……だってあんなに素敵な兄さんなのに僕が独り占めしてたら勿体ないでしょ?僕今は可愛いって言われてるけどそのうちオッサンになっちゃうし、カラ松兄さんの体力に付いていけなくなっちゃうし、でもね僕本当にずっと前からカラ松兄さんが好きなんだよ、もしかしたら母さんのお腹の中にいた頃から好きなんじゃないかなってくらいカラ松兄さんを好きだった記憶しかないの、その気持ちだけは嘘じゃないから。僕はカラ松兄さんが幸せだったらそれだけで世界一幸せになれるからさ……もっと強くなりたい、カラ松兄さんを幸せにしてあげられる人になりたい、なんかねあの人を想うと不思議な力が湧いてくるんだ……そんな松野カラ松っていう存在が好きなのかな?」

十「なんか……」

チ「みんな熱烈だったね」

ト「恥ずかしい……」

チ「あ、体が光り出した」

十「来た時と一緒だね?家に帰れるのかな?」

ト「兄さんたち心配してないといいけど……」

チ「ほんと、みんな僕ら心配しておろおろしてるんじゃない」

十「それは大変だ」



そう言って三人は消えていきました。

部屋に戻った時に恋人たちが居なかったので、自分達の方がおろおろしてしまいましたとさ。